改修工事レポートREPORT

排水管改修の基本③

2018/10/15

最後は ③壊した内装を元に戻す の作業を説明していく。


【7]新しい排水管の設置

新しい排水管材は当然に耐久性の高いものを選ぶ。

写真は硬質ポリ塩化ビニル管の外側に黒い耐火遮音被覆を施した「耐火遮音パイプ」に更新した例。

防火区画であるスラブを貫通する立て管は、建築基準法で定める一定の防火性能が必要である。

 

【8】仮の復旧

排水管の更新工事は1日では終わらない。

工事内容によるが大抵3日とか5日とかを要することになる。

当然に、住みながらの工事が基本であり、工事できる時間帯は朝9時~夕方6時までに限定されるので、

外した便器は元に戻さないと生活ができない。

洗濯機や洗面化粧台は戻せない場合が多いが、

最低限、便器だけは毎日戻す必要がある。写真は便器と壁を仮復旧している例。

 

【9】解体した内装の復旧

復旧の仕様と範囲をどこまで修繕積立金で行うのかについては、

設計段階において十分に検討しなければならない。

写真①はコンクリートブロック+石膏ボード12.5㎜+ビニルクロス仕上げ

写真②は、「排水管改修の基本①」で紹介した解体前の便所の復旧事例で、

解体したのは奥側の壁のみであるが、仕上げのクロスだけは全周新品に修繕積立金で全戸貼り替えた。

クロスの色柄は各戸で選んでもらい、壁点検口も設置した。

この後、取り外した器具を本設置し、工事完了となる。

写真①

写真②

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